それでは、早速前回から行っている評価から。
評価:5/5(☆☆☆☆☆)
非常に興味深い内容でした。この本を読むと以下のことが得られると思います。
- 世界についての知識がアップデートできる
- 世界の見方が変わりもっと知りたいと思うようになる
- 事実に基づいた世界の見方を学べる/実践できる
世界についての知識がアップデートできる
まず、この本の出だしで世界について13の質問があります。
僕は13の質問に対して自信をもって解答できたのは3つでした。
3択の問題なので、チンパンジーがランダムに解答を選んでも各問題の正解率は約33%になります。
それにもかかわらず、色々な国の正解率が載っていますが、多くの質問で人間の正解率はチンパンジー以下になってしまっています。
それはなぜかというと、一つの要因は知識が古いままになっているからです。
過去に学んだものがアップデートされずそのままになっていて正解と思っているため、それが原因で正解率が下がってしまっているのです。
この本を見ると少なくとも13の質問に対する知識はアップデートできます。
もちろん他にも色々なデータが載っていて、世界は変わっていっているのだと改めて実感させられる内容でした。
世界の見方が変わりもっと知りたいと思うようになる
先ほどの13の質問で人間の間違いが多い要因のもう一つが、思い込み(本能)によるものです。
思い込みにより人々は世界を悲観的に見る傾向があるのですが、過去に世界で悪くなっていたことは今では思ったよりも良くなっているということです。
新しい問題は多くでてきますし、TV等では悪いニュースが流れることが多いですが、見えない部分で確実に世界は良くなっています。
日本にも多くの問題はありますが、それを知ることは悲観的になるためではなく、未来を改善するための第一歩です。
これまでの経験から世界はよくなることができると分かっているのだから、今ある問題もきっとよくなるはずです。
世界には自分の知らないことがいっぱいあり、自分の中の悪いことは今では改善されていると知れば、前向きな考え方に変われるはずです。
そうやって、世界/日本の見方が変わりもっと色々なことを知りたいと思えるようになるでしょう。
事実に基づいた世界の見方を学べる/実践できる
先ほど述べた通り、この本では世界を間違った見方の要因の一つとして思い込み(本能)をあげています。
その思い込みには10の思い込みがあります。
例えば、その一つとして過半数という言葉。
過半数というと、大部分かと思う方もいるかもしれないけど、半分以上ということでしかないのです。
51%かもしれないし90%かもしれない。
要はあいまいにせず中身を事実としてちゃんと捉えましょうということです。
そういう見方をしないと、本当の意味を間違えて捉えてしまう可能性があるからです。
こういった思い込みを払拭して、事実(データ)を用いた世界の見方を学ぶことができますし、ファクトフルネスの実践方法も述べられています。
まとめ
この本の中で学んだことは、
- 積極的に知識をアップデートすること
- 思い込みを無くして、正しく事実をみること
この2つです。言い換えると、
- 過去の情報のままにしないこと
- 流れてくる情報を鵜呑みにせず、正しいデータや根拠を調べて理解すること
になると僕は思っています。
世界が良いものであると思えるように、是非この本を読んでファクトフルネスとはを学んでみてください。
おまけ
この本では情報源として色々なものが載っていますが、その中でも興味深かったものを一つご紹介します。
このサイトでは、世界中の人の暮らしが収入別にどのようなものかが細かく写真で紹介されています。
世界の現状を見るひとつの手段として興味があれば見てみてください。
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